Cash Neutral PERとは?
株式投資で企業の割安度を測る指標としてよく知られているのが PER(株価収益率) です。
PERは
PER = 株価 ÷ 1株利益(EPS)
で計算されます。
つまり、
「今の株価は利益の何年分か」
を表しています。
しかし、PERには一つ弱点があります。
それは 企業が持っている現金を考慮していないこと です。
そこで登場するのが
Cash Neutral PER(キャッシュ・ニュートラルPER) です。
これは、企業が保有している現金を考慮して、
より実態に近い企業価値を測る方法です。
Cash Neutral PERの考え方✍️
企業を丸ごと買収することを想像すると分かりやすいです。
例えば、ある会社を買収した場合、
- 会社が持っている現金
- すぐに換金できる資産
は買収後に自分のものになります。
つまり、
企業が持っている現金は実質的に買収価格を下げる要素になる
ということです。
この考え方を使って企業価値を計算するのが
Cash Neutral PERです。
昭和システムエンジニアリングの例🌱
実際の例として
昭和システムエンジニアリングを使った計算を見てみます。
① 時価総額
70億円
② 自己株比率
11.0%
つまり市場に出ている株は
89%
です。
③ 会社を買収するのに必要なお金
時価総額 × 市場株割合
70億円 × 89%
= 62.3億円
④ Net Cash
ここで会社の保有資産を考えます。
計算式は
流動資産
+ 投資有価証券 × 70%
- 総負債
今回の例では
流動資産
67.6億円
投資有価証券
4.5億円 × 70%
総負債
33.3億円
計算すると
37.5億円
になります。
これは
買収後1年以内に回収できる可能性がある資金
と考えられます。
⑤ 実質的な買収価格
買収費用からNet Cashを引きます。
62.3億円
− 37.5億円
= 24.8億円
つまり、
実質24.8億円で会社を買える
というイメージになります。
Cash Neutral PERを計算🍀
昭和システムエンジニアリングの
当期純利益予想は
6.68億円
です。
そこで
24.8億円
÷
6.68億円
=
3.71年
となります。
何が分かるのか?
Cash Neutral PERが 3.71年 ということは
「会社を買収した場合、
約3.7年分の利益で投資資金を回収できる」
という意味になります。
これはかなり短い年数です。
つまり、
現金を考慮するとかなり割安に見える
可能性があるということです。
昭和システムエンジニアリングの
当期純利益予想は
6.68億円です。
そこで
24.8億円
÷
6.68億円
=
3.71年
となります。
何が分かるのか?
Cash Neutral PERが 3.71年 ということは
「会社を買収した場合、
約3.7年分の利益で投資資金を回収できる」
という意味になります。
これはかなり短い年数です。
つまり、
現金を考慮するとかなり割安に見える
可能性があるということです。
Cash Neutral PERのメリット🌼
この指標の良い点は次の3つです。
① 現金を考慮した企業価値が分かる
PERは企業のキャッシュを考慮しませんが
Cash Neutral PERはそれを反映します。
② M&A視点で企業を見ることができる
「この会社を丸ごと買うといくらか」
という視点で分析できます。
③ 割安株を見つけやすい
特に
- 現金が多い会社
- 無借金企業
- 小型株
では割安企業を見つけやすくなります。
まとめ
Cash Neutral PERは
企業が持っている現金を考慮した実質的なPER
です。
計算の流れは
- 時価総額を確認
- 買収に必要な金額を計算
- Net Cashを算出
- 実質企業価値を求める
- 利益で割る
こうすることで
企業の本当の割安度
を見ることができます。
PERだけでなく、
Cash Neutral PERも使うことで、
より深い企業分析が可能になります。

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